1.日米間の矯正歯科分野に関する違いインターネットの普及により、世界各国の情報が瞬時に得られるようになりました。しかしながら、矯正治療に関する認知度に関しましては、アメリカと比較すると日本はかなり遅れていると思います。皆様に矯正治療やそれにかかわる歯科治療に関する認知度を少しでも上げていただく目的で、今回から、「歯並び、噛み合わせ、口元の審美、顎の関節ならびに矯正歯科治療」について毎月18日(いい...
スマイル博士のちょっと良い話(矯正まめ知識)記事一覧
歯並びのチェックポイントーその1美しさのポイントは口元にある実は歯ならびのチェックは口を閉じた状態の方が良く分かる場合があります。「エッ、口を開かないと歯ならびをチェックできないんじゃないの?」と思われる方が多いかもしれません。しかし、私たちはまず、患者様の顔を拝見させていただきます。日本人の横顔というのは図1のようにEライン(鼻の先端と顎の一番出ているところを結んだライン)上に上下の唇があるのが...
歯並びのチェックポイントーその2正しい歯並びは、上の歯が下の歯を被っています。そのことにより、下顎が上下に噛むだけでなく、左右に摺り合わせる臼磨運動をすることができます。また、小臼歯の尖頭が歯と歯の間に噛み合うことにより、歯がすり減りにくくなります。福井でこどもの矯正→CLICK!福井でおとなの矯正→CLICK!
歯並びが悪いことによる7つのデメリット図1の様にオトガイ筋の緊張(下あごの梅干しのようなシワ)がある「口の周りの筋肉が疲れる。怒っているようなイメージをもたれてしまう。?唇が楽に閉じることができない。夜寝ている時に口が開いてしまう。歯肉が乾燥する。歯肉の抵抗力が弱くなる。歯周病にかかりやすい。というようなデメリットがあります。叢生(デコボコ)があると歯垢を落としづらい。その結果、虫歯および歯周炎に...
なぜ歯並びが悪くなるのか(不正咬合の原因について) その1遺伝的要因骨格および歯の大きさは遺伝します。従いまして、ご両親の歯並びが悪ければ、お子様の歯並びも悪くなる可能性は高くなります。また、ご家系に大変下顎の大きい方がいますと、お子様の下顎が大きく成長する可能性があります。後天的要因その1 乳歯の早期喪失乳歯は噛む機能の他に下からはえてくる永久歯の場所取りをしています(図1)。その結果乳歯、特に...
なぜ歯並びが悪くなるのか(不正咬合の原因について) その2遺伝的要因d.歯は頬、唇および舌の筋肉中立帯に安定します。(図1)つまり、外側からは頬や、唇が外から内側に圧力を加えます。それに拮抗する力として、舌が内側から外側に圧力を加えます。それらの中立帯に歯並びは安定すると言われています。従いまして、舌が正しい位置にないと頬の圧力により歯列弓(歯並びのアーチ)が狭くなってしまいます。(図2)また、...
不正咬合の予防 その1どうしたら、歯並びが悪くなるのを防ぐことができるのか?現段階でこれと言う決め手はありません。特に成人の方は骨格が出来上がってしまっていますので、ほとんどのケースが、矯正治療をしなければ治りません。しかし、成長発育期のお子様の場合は、下記のことに気をつけることにより、ある程度不正咬合を予防できることもあります。正しい舌(ベロ)の位置を覚えよう!(舌の正しい位置は?)@舌が上下の...
不正咬合の予防 その2 (乳歯といっても無駄にしないでね!)どうしたら、歯並びが悪くなるのを防ぐことができるのか?乳歯(子供の歯)は抜けても下から永久歯がでてきますので、結構安易に考えている方が見えることと思います。しかしながら、下顎の第二乳臼歯(6歳臼歯の直前の歯)は食物を咀嚼する働きの他に下からはえてくる永久歯の場所取りをしてくれています。つまり、この歯だけが下からはえてくる永久歯より3ミリも...
どのような歯並びに対して、いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その1 乳歯列完成前(0歳〜3歳)乳歯は上下左右4カ所で5本ずつ生えますので、合計で二十本になります。最初は前歯から生えてきますが、このときに一時的に受け口になることがあります。これは、奥歯(乳臼歯)が生えていないと、どこで咬んで良いか分からないからです。この場合は自然放置して良いかと思います。この時期に歯並びに対して神...
どのような歯並びに対して、いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その2 乳歯列完成(3歳頃)の噛み合わせ乳歯は上下左右4カ所で5本ずつ生え、上の歯列(歯並びのアーチ)が下の歯列を覆うのが正常です。また、臼歯部(奥歯)は頬側と舌側に2つの咬頭(山)があり、その間の溝に上下の咬頭が咬むことになります。下の頬側の咬頭が上の溝に、上の舌側の咬頭が下の溝に咬んでいるのが正常です(図1)。しかし...
どのような歯並びに対して、いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その3 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ 〜反対咬合(受け口)〜通常、乳歯は下の前歯から順に永久歯(大人の歯)へと生え替わっていきます。この時期、一番に矯正治療をしなければならない歯並びは「反対咬合(受け口)」です(図1)。なぜなら、生え替わりの時期に反対咬合...
どのような歯並びに対して、いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その3 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ 〜反対咬合(受け口)〜通常、乳歯は下の前歯から順に永久歯(大人の歯)へと生え替わっていきます。この時期、一番に矯正治療をしなければならない歯並びは「反対咬合(受け口)」です(図1)。なぜなら、生え替わりの時期に反対咬合...
どのような歯並びに対して、いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その5 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ 〜上顎前突(出っ歯)〜長年指吸いダコができるほどおしゃぶりを続けたり鼻で呼吸ができないと上顎前突(出っ歯)になってしまいます(図1)。指しゃぶりはハビットガードなどの装置を使って強制的に止めさせることもできますが、お子...
どのような歯並びに対して、いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その6 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ 〜左右非対称〜頬杖や、姿勢が悪い事により上下の正中(真ん中)がずれる事があります(図1)。また、噛み合わせが悪い事により、下顎がどちらかにシフトする事があります。前者に対しては、まず、頬杖をしないよう指導したり、腰骨を...
どのような歯並びに対して、いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その7 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ 〜叢生(デコボコ)〜叢生(デコボコ)があり(図1)、来院のタイミングが遅く十二号で紹介させていただきましたSPEを装着する時間がない場合で成長が残っている場合には急速拡大装置(RPE)を用います(図2)。成長が残ってい...
どのような歯並びに対して、いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その8 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ 〜まとめ〜混合歯列期における矯正治療(第一期治療)の目標は、次の通りです。(ただし、その医院により異なる事もありますので、あくまでも私見です。)@成長発育を阻害するような歯並び・噛み合わせ(例えば、受け口や下の歯が見え...
カッコイイ大人のための矯正講座 その11、そこが変だよ!日本人オリンピックでの日本選手の活躍は感動的でした。しかし、笑顔のグローバリゼーションは残念ながら世界の基準を満たすものではありませんでした。アメリカを始め、世界の多くの国では、一般的に以下の人は出世できないと言われています。@ タバコを吸う人。A 必要以上に太っている人。B 歯並びの悪い人。@Aに関しては、今更説明するまでもないと思います...
カッコイイ大人のための矯正講座 そのその2(古今東西的共通点)2、カッコイイ大人の古今東西的共通点 (グローバル・スタンダードなカッコ良さ)通常アメリカでは、子どもができると矯正歯科治療の為の貯金をします。そして、子どもが矯正治療をする時期になると、親の責任として矯正治療を受けさせるのです。そして子どもは、ブラケットをつけることは大人の仲間入りができた証として、大変喜んで矯正治療を受けます。平安...
抜歯してでもする矯正治療 その1“抜歯” vs “非抜歯”現在、日本を含めて世界各国で多くの事件が多発しています。歯科界でも政治的な事件が発覚して報道されました。世界情勢だけでなく、矯正歯科界にとってもカオスの時代なのかもしれません。 ここのところ、矯正歯科界では“抜歯” vs “非抜歯”が問題になっています。矯正歯科の歴史において、この論争はこれまでも何度かありました。19世紀の末から20世紀...
抜歯してでもする矯正治療 その5開咬および口元の改善(前編)理想的な歯並びの条件として、「上の前歯が下の前歯を3〜4mm覆う。」という事も条件の一つとして上げられます(図1)。前歯で物を噛み切る事ができるからです。しかし、患者様の中には、前歯が咬んでいない人(開咬=オープンバイト)もみえます(図2)。開咬は舌を前に出す癖(舌前突癖)や上手に飲み込めない癖(異常嚥下癖)、アデノイド、顎関節の吸収(...