【受け口 6〜12歳頃】 マイル博士のちょっといい歯の話J
どのような歯並びに対して、
いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その3
<その四> 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ
〜反対咬合(受け口)〜
通常、乳歯は下の前歯から順に永久歯(大人の歯)へと生え替わっていきます。
この時期、一番に矯正治療をしなければならない歯並びは「反対咬合(受け口)」です(図1)。
なぜなら、生え替わりの時期に反対咬合があると、
以下のようなデメリットが生じる可能性があるからです。
@上顎骨の成長抑制をする可能性がある。
A口を閉じる時、最初に前歯が当たることが多いため、前歯が摩耗(磨り減る)したり
咬合性外傷(噛み合わせが悪く、歯と歯周組織にダメージを与える)を起こす可能性が高い。
そのため、反対咬合の治療は早いほど良いのです。
治療には、舌側弧線装置(図2)を使う事が多数。
その理由は、上顎の裏側に装置を装着するため見た目が良く、違和感が少ないためです。
さらに、取り外し可能な装置に比べると確実に力が加わり、患者様ご本人の協力性に左右されません。
治療期間は反対咬合の程度によりますが、
早ければ1日、平均的には1?2ケ月、長くても半年くらいで噛み合わせの改善ができます。
(図1)反対咬合
(図2)舌側弧線装置
(図3)図1の治療後(1ケ後)