スマイル博士のちょっといい歯の話O
どのような歯並びに対して、
いつから予防・矯正治療をスタートしたらいいのか? その8
<その四> 混合歯列期(6〜12歳頃)の噛み合わせ
〜まとめ〜
混合歯列期における矯正治療(第一期治療)の目標は、次の通りです。
(ただし、その医院により異なる事もありますので、あくまでも私見です。)
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成長発育を阻害するような歯並び・噛み合わせ(例えば、受け口や下の歯が見えないくらい噛み合わせが深い人)に対して、簡単で、患者様の負担の少ない装置(取り外しができるものや、歯の裏側に装着する装置)を用いる事により、上顎および下顎をより良い成長発育に導く事を治療目標とします。
また、顎の成長促進および抑制を行う事もあります。
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早期治療により、難易度の改善を行います。すなわち、困難な症例を中等度な症例に、中等度な症例を容易な症例に導きます。
その結果、抜歯症例が非抜歯症例になることもあります。
また、抜歯症例になったとしても、難易度は改善されているため、第二期治療(図2・3)の治療期間が短くなり、複雑な装置を使用しなくてもすみます。
その結果、患者様の負担がかなり軽減致します。
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第二期治療を行わずに矯正治療を終えることができれば、最高の結果となります。